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読書録『エンダーの子どもたち』

読書録『エンダーの子どもたち』オースン・スコット・カード/ハヤカワ文庫



sunrise



 ようやく苦痛にみちた“ゼノサイド編”も終わりにさしかかった。前回の更新からかなり時間が経ってしまっている。実は本書を読み終わったのはかなり以前、あらすじの書き出しもけっこう前に完了していたのだが、どうにもまとまった感想を書く気力がわかずに今日まできてしまった次第。結局、総評めいたものを書く気にはどうしてもいたらず。

 というわけで、苦肉の策、といえなくもないが、今回は、あらすじの中にツッコミを埋めていくことで感想にかえたいと思う。総評は、つきつめればひとことですむ。

 ひどい。読む価値なし。

 以下あらすじとツッコミ。もちろんネタバレしまくり。まあ、むしろネタバレしてしまったほうが本書の害毒に対してちょっとは役に立つとも考えられるが。とにかく、もうめんどくさいので、後半は全部ネタバレ白字の中に。あしからず。


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読書録『ゼノサイド』上・下

読書録『ゼノサイド』上・下 オースン・スコット・カード/ハヤカワ文庫



素材使用


 さて、深い満足感を味わえた前作までとうってかわって、本書は最悪のできだ。天下のダブルクラウン受賞者にこんな放言をしてしまうなど蟷螂の斧もいいところだが、あまりにもひどい出来だとしか感じられないのでどうしようもない。

 ご都合主義。この一言につきる。いいかえれば、なんでもあり、だ。「なんでもあり」の芯に、物語展開に必要な屁理屈をぶざまに塗りたくったできそこないのお話だ。あのすばらしい作品群をものしてきたカードが、なぜこんなぶざまな物語しか構築できないのか、不思議でならない。こんなものを平気で通過させたエージェントも出版社も、どうかしている。魂が感じられない。再読しての感想だし、ほんとに好き勝手いわせてもらう。

 以下、いちおうあらすじ。もちろんネタバレ。ネタバレしたってどうってことない、とは思うがね。てか、どうでもいい設定がぞろぞろありすぎて、ネタバレだらけになっちゃった感が濃厚である。どうしようもない。


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読書録『エンダーズ・シャドウ』上・下

読書録『エンダーズ・シャドウ』上・下/オースン・スコット・カード/ハヤカワ文庫


space shuttle

 三読めだが、おもしろい。エンダー以上に非人間的な洞察力を発揮するビーンの来歴。『エンダーのゲーム』の中でもビーンは出色の存在感をかもし出していたが、やはりこのキャラクターは主役を張ってもエンダーに匹敵する。エンダーに欠けている圧倒的な能力を持ちながら、指導者としてエンダーには及ばないと感じつづける彼の内面も克明に描写されている。

 ではいつものごとく、ネタバレあらすじ。読むなら自己責任でな。

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読書録『死者の代弁者』上・下

読書録『死者の代弁者』上・下 オースン・スコット・カード/ハヤカワ文庫


宇宙

 さて、エンダーシリーズの2作めにして、子どもではない、中年のエンダーが活躍する逸品。再読である。前回は、あの『エンダーのゲーム』の続編としてたいへん楽しみに読み、期待を裏切らないできばえに読後の満足度も大きかった。つづく『ゼノサイド』でおそろしく期待を裏切られた記憶も大いに残る今回の再読だが、やはりおもしろくはあったのでちょっとばかりホッとした感あり。

 もっとも、再読においては導入部のもたつき具合がややもどかしく感がられたのも事実。事件はなかなか起こらず、単に性急かつ生意気な性格の少女が不満を垂れ流す導入部は読んでいてややつらさを感じないでもなかった。初読のときはわくわくしながら読み進んだ記憶しかない。不思議なものである。

 もちろんネタバレあらすじ。しつこいようだが警告しておく。この先は自己責任で読んで下さい。


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読書録『エンダーのゲーム』

『エンダーのゲーム』オースン・スコット・カード/ハヤカワ文庫


出撃

 4読、もしかしたら5読くらいしてるかも。何度読んでもおもしろい。

 とはいえ、今回読み直したのは、遅ればせながら既刊のエンダーシリーズがようやく全巻手もとにそろったから。すでに一度やっているけど、まずは本書と、そして本書と表裏一体を成す『エンダーズ・シャドウ』を読み比べる。あとは『死者の代弁者』から『エンダーの子どもたち』と、ビーンのシリーズを順に読んでいくだけ。ああ楽しみだ。もっとも、『ゼノサイド』は

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読書録─『造物主(ライフメーカー)の掟』

読書録─『造物主(ライフメーカー)の掟』J・P・ホーガン/創元推理文庫



タイタン


 さて、『マルチプレックス・マン』につづくホーガン初読の2冊目であります。

『マルチプレックス・マン』もそうだったけど、この本も最初のあたりをクリアできれば至極読みやすくひどくおもしろし。

 では恒例のあらすじから。無論ネタバレ注意。


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読書録─『神狩り』

読書録─『神狩り』山田正紀/角川文庫




神



《「私は、かつて神学者だった」/と芳村老人は言った。まるで、彼が今語っているのは、とるに足りないことだ、とでも言わんばかりの口調だった。/「そして、神学者だった私が、気も狂わんばかりに悩まされた一節が、マルコ福音書のなかにある──<われわれと共にいる神は、われらを見捨てる神>というのが、それだ。戦争中だったからね。ノアの洪水や、ソドムの都を考えるまでもなく、まさにわれわれは見捨てられていた訳だ」》(p.89)



 山田正紀のデビュー作をBookOffにて入手。

『神狩り2』も出ているらしいので、ひさしぶりに再読だ。この作品も、印象的なネタあかしの部分以外は

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読書録─『宇宙嵐のかなた』

読書録─『宇宙嵐のかなた』A・E・ヴァン・ヴォクト/ハヤカワ文庫


異界


 超人がわき目もふらずに大活躍するSFを読みたくなったらヴォクトを。というわけで、復刊されたらしい文庫がBook Offにあったのでさっそく購入。この本は初読である。

 以下、もちろん

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読書録─『機械どもの荒野』

読書録─『機械どもの荒野(メタルダム)』森岡浩之/ハヤカワ文庫


銃


『星界』シリーズの森岡作品。登場人物の皮肉じみたやりとりはあいかわらずの森岡節だが、

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読書録─『中継ステーション』

読書録─『中継ステーション』クリフォード・D・シマック/ハヤカワ文庫


異界


 以前から書名だけは知っていた作品。BookOffで105円で購入。

 シマックは『大宇宙の守護者』のみ既読だが、例によって内容はまったく覚えていない。けっこうどきどきはらはらの活劇だったように思うが、この手の作品はシマックには珍しい旨、解説には書いてあった。

 で、本書。何となく『都市』とならんでシマックの代表作のようなイメージがあるが、読んでみて

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読書録─『モンゴルの残光』

読書録─『モンゴルの残光』豊田有恒/ハヤカワ文庫

馬

 ふつうの古書店で購入。よい買い物であった。これも再読で、最近再読率がかなり高い。理由はよくわからない。年をとったということなのかどうなのか。傾向としては二系統あって、1=(おもしろかった記憶はあるが)内容をよく覚えていない、2=内容(もしくは一般の評価は高いがどこがおもしろいのか)がよく理解できなかった、のどちらかになると思う。

 豊田有恒は

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読書録─『輝くもの天より墜ち』

読書録─『輝くもの天より墜ち』J・ティプトリー・ジュニア/ハヤカワ文庫

カガヤクモノ

 ティプトリーの長編。

 ティプトリーについては、すでに数え切れないほどの評論なり何なりがあるわけで、あえて私が屋上屋を重ねる必要も感じないので言及はしない。

 本書はオーソドックスなつくりのサスペンスミステリっぽい一編だが、ヒロインにあたるコーリーの末路はティプトリーらしい苦い結末だ。さらにそのコーリーが告白する、銀河の運命にまつわる恐ろしい可能性の推測。

 登場人物が多く、

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青木無常と申します。
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また、備忘録もかねて、あらすじも記載いたします。
詳細なあらすじになる場合もあり、ネタバレもがんがんしまくりますので、あらかじめご了承願います。

一応ネタバレ部分は
<以下ネタバレ>ネタバレ部分<以上ネタバレ>
のような形で括って中身の文字色を変えておきます。
必要に応じてドラッグ反転でお読みいただきますよう、お願いいたします。

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